01店舗リニューアルを期に、webサイトを一新。

ファッションビルにアウトドアゾーンの新設。
ヒアリングから、広告設計の見直しへ。

名古屋栄にあるファッションビル「CREARE」。タウンユースのブランドが取り揃う中、この度アウトドアゾーンを新設。店舗のリニューアルに合わせて、webサイトのリニューアルも実施するということでお話をいただきました。
既存サイトが制作されたのが、お話があった時点から8年前。今では当たり前のcssアニメーションや動画を使ったクリエイティブ表現が最先端と言われた時代です。そのため、今回のクリエイティブでは、「ファッションビルらしく、トレンドの乗ったデザイン」というのが一つのキーワードでした。

サイトの見え方にこだわったのは、「見た目をかっこよくしたい」という理由だけではありません。
それはリニューアルのタイミングで、クライアント初となるweb広告を配信し、そのランディングページとしてサイトTOPページへユーザーが流れてくるためでした。

そのため、単純なデザイン刷新だけではなく、導かれたユーザーに「CREARE」のブランドイメージを正しく伝える必要がありました。TOPページ。特に「ファーストビューの見え方はこだわる」という共通認識のもと、リニューアルプロジェクトを進めます。
課題としてあげられたのは以下の点。

■これまでのターゲット層とは違う”アウトドア層”を取り込むためのビジュアル表現。
■バナーの着地ページとして、「トレンド感のあるブランドイメージ」を伝える。
■各ブランドの最新情報を伝えられるCMSの導入。

02コンセプト設計、ブランドイメージの提案

２つの動画で「タウンユース」と「アウトドア」のイメージを。
ビジュアルテーマは「COLORS」に。

「アウトドア層を取り込むためのビジュアル」と一言に言っても、既存ブランドを無視したイメージは作れません。
また、ファッションブランドということで、特定のブランドにフォーカスしたイメージを作ることもよろしくありませんでした。そのため、アイテムにフォーカスした世界観作りではなく、アイテムを使用した人々とシーンにフォーカスした世界観を作ることに。そこで提案したアイデアが「動画」です。

既存ブランドの「街」とリニューアルで加わる「アウトドア」。二つを一つの動画としてではなく、それぞれの動画を制作し、その２つをサイトトップのイメージとして交互にループで流すというアイデアで、それぞれの世界観を表現することに。

しかし、ただ２つの動画を制作するだけでは、ブランドとしての見え方に一貫性が出ません。
「街」と「山」、２つを繋ぐコンセプトを設定しました。

人々の服を着る喜びはや楽しみ方は、十人十色。
人それぞれの楽しみ方は、同じようで違って見える” 色”として表現することに。
既にブランドコンセプトして「CLOTHES LOVERS」があったので、ビジュアルテーマとして「COLORS」を軸に、「色」を表現しブランドとしての見え方を一貫性のあるものに。
また、利用者の主な年代は20代〜40代なので、ビジュアルトーンはこの年代に合わせ、トレンド感のある大人の印象になるように意識しました。

03サイト設計、デザイン制作

動画でブランドイメージを。
機能性、SEO対策はCMSの導入で解決。

コンセプトとビジュアルトーンが決まった段階で、サイトの骨子となるワイヤーフレームを提案します。
その段階で、
・サイトのボリューム（ページ数）
・CMS、お問い合わせフォームなどの機能
・費用感
を確定します。

ヒアリングでサイトに対するご要望を元に、ワイヤーフレームを制作しサイトに持たせる機能を確認しながら、ワイヤーフレームを確定させます。

今回は、機能面として、ショップごとの最新情報を載せたいというご要望がありました。そのため記事コンテンツとしてショップCMSを導入することに。サイトに更新性を持たせることで、最新情報の提供だけではなくSEO対策を兼ねています。CMSを導入する際には、クライアント側で情報を更新していただくケースが多いため、運用面でのリソースも確認しながらご提案しております。CMSを導入しても、オペレーターがいなければ宝の持ち腐れになってしまうケースが多々あるためです。

サイトワイヤー、機能が確定すれば、以下の流れで制作しました。

①TOPデザイン案の提出
②TOPデザインの確定 = サイトトーンの確定
③確定したTOPデザインを元に、下層ページのデザイン制作
④サイト全体のデザイン確定
⑤ベースコーディング作業
⑥CMSの実装
⑦テストアップ
⑧本公開

という流れで、サイトを構築します。
デザイン提出の中には、サイト内のテキスト情報も流しこんだ状態で提出します。
また、メインビジュアルとして使用する動画の制作もあるので、動画制作はサイト制作と同時平行で制作しました。

04イメージ映像は企画・撮影・編集を一貫

絵コンテを元に、撮影場所、ロケ日を確定。
撮影、編集から納品まで自社で完結。

動画の制作では、まず絵コンテを提出し、動画の流れを確定します。その後カットリストを制作し制作に必要なカットを洗い出しロケ地の候補を選定します。ロケ地は事前にロケハンをし、撮影のイメージを膨らませました。今回は、街のシーンでは「CREARE」周辺。アウトドアシーンは「御在所岳」「琵琶湖」にロケ地を設定し、2日程でロケを敢行することに。
躍動感のあるトレッキングシーンシーンを撮影するために、アウトドアショップの店長さまにも被写体としてご協力いただきました。

アウトドアのシーンの、御在所山頂は雲と霧、そして突風に見舞われながらの撮影。あまりの過酷さに仕上がりが
「リポビタンD」のように荒々しい映像にならないかと危惧しましたが、下山しするとロケーションと天候にも
恵まれ、麓で再撮影。

撮影時に編集イメージを膨らませながら撮影しました。絵コンテをベースに「色」が伝わる映像になるように編集。
映像の見え方、BGMの雰囲気など、クライアントからの要望とこちらの思いを織り交ぜながら、完成をめざします。

05イメージ映像をバナー展開し、広告配信

リニューアルに合わせweb広告を配信するため、WEB用に制作した映像とは別に、広告配信用バナーも制作しました。合わせて、映像素材を活用した静止画バナーも制作しました。
これにより、バナー → webサイトへ流れた際も、「CREARE」のブランドイメージが一貫して伝わるクリエイティブになるように意識しました。