[ CASE STUDY#1 ]

ネーミングから各ツール制作まで
サーラ住宅「新商品ブランディング」企画制作

働き者の家 - サーラ住宅

  • WEB
  • パンフレット
  • ブランディング

POINT

テーマは、「共働き家族への提案型住まい」。
商品ネーミングの作成から、ページ構成、実例の表現法など、
クライアントと共に一つひとつ、段階的にアイデアを醸成。

01オリエンテーションで課題を明確化

新しい商品企画のブランディングについて、
課題となるものをヒアリング。

“共働き世帯のための住まいづくり”という新しい商品企画のパンフレット制作にあたり、オリエンテーションでは、共働き世帯に対するサーラ住宅ならではの価値とは何か?の紐解きからヒアリングを行いました。サーラ住宅の住まいの特徴は「外断熱」に対する高い技術です。この、「外断熱」だからこそ作り上げられる居室空間の自在さこそ、共働き世帯にとってふさわしい住まい作りが実現できる。このことが伝えられる表現を考えたいと思いました。
ただし、「外断熱」という技術的側面をあまり説明しても堅苦しいものになってしまいます。そこで、パンフレットが実際に使われるシーンを想定しました。主にパンフレットが使われるシーンは、施主様がモデルハウスを訪れた際などに、サーラ住宅の営業担当が対面で会話する説明資料としてまず使われることを念頭としました。
ここで、浮き彫りとした課題を簡単にまとめると

①/サーラ住宅ならではの「共働き世帯のための住宅」をいかに表現するか
②/技術説明ではなく、見て楽しい表現に
③/営業トークの際にも活躍することを想定
これらを、オリエンテーションの場でクライアント共に話し合い、お互いに想像を膨らませながら、同じ方向性を向いた制作の足がかりを固めました。

02解決の方向性

実例写真+イラストで表現。
「工夫」が感じられ、楽しく想像できるイメージを提案。

POINT:イラストを実例写真にはめ込んで提案

課題である、サーラ住宅ならではの住まいづくりを実現する解決の方向性として、なるべく多くの実例写真を使うことを一つの条件としました。ただ、単に空間の実例を見せるだけでは、それがどのように「共働き世帯にとって嬉しい空間なのか」が表現できません。そこで、その空間の活用例として、イラストによる人物像を加えるアイデアをご提案しました。イラストによるイメージの追加であれば、提案する全ての空間を新たに撮影する必要が無くなります。さらに、イラストによって見ていて楽しい雰囲気を醸し出すことも可能になリます。課題と条件を照らし合わせることで、自然に解決の方向性が見えてきました。

03商品ネーミング&コンセプトの確定

「働きものの家族」のための、「働きものな家」づくり。
ネーミングとコンセプトを一気通貫し、シンプルで強いメッセージを発信。

POINT:コンセプトページ

「外断熱」によって、とても「働きものな暮らし」を実現するサーラ住宅が、「働きものな家族」のために考える住まい。つまり、「働きものの家」。自然と名付けられたこの呼び名を、そのまま商品ネーミング化することをご提案しました。この商品ネーミングこそがそのままコンセプトでもあり、メッセージは、「共働き家族が、もっと幸せになるための、働きものの家」。ボディコピーの紐解きには、共働きの家族の目線に立った文章表現で、忙しい家族にとって嬉しい工夫がたくさん詰まった企画商品であることを伝えていくこと意識しました。

04進行管理の精度がクオリティの精度に

まずは全体のページ構成を構築し、撮影イメージを作成。
全撮影シーンを元に、イラストレーターと共に細かなストーリーを制作。

POINT:全体のページ構成

コンセプトを及びネーミングの確定で、全体表現の方向性を確立したのち、次はパンフレットの全体ページ構成を作成し、クライアントと共に大まかな流れを構築。全体の制作イメージが出来上がったところで、いったん完成までにかかる制作段階とスケジュールを作成しました。大きな制作段階は次の通りです。

①全ページの構成作成(物語のテーマ分類分け)
②全ページのデザインラフ作成
③デザインラフに基づいた写真素材の選定、及び新規撮影の有無選定
④新規撮影の段取り、スタッフィング、ロケハン
⑤ロケハン素材及び既存写真のレイアウトによる、デザインのブラッシュアップ
⑥ブラッシュアップデザインをベースにイラストレーターとストーリーを構築、イラスト制作
⑦新規撮影
⑧新規撮影及びイラストを最終デザインに
⑨写真レタッチ、文字校正、印刷会社との製版イメージ共有

カメラマン、イラストレーターとしっかりとイメージを共有し、同時進行でクライアント共にブレなくイメージを築き上げていく進行管理への注力は、デザインやコピーの精度だけではなく、全体のクオリティを高める上で極めて重要なディレクションだと考えます。

05モデルハウスPOPへの展開

イメージの流用が可能なイラストを活かし、
モデルハウス内での店頭POP作成へ。

POINT:POPの展開イメージ

課題の一つでもあった、営業トークの際にも活躍する表現を目指し、パンフレットの制作だけではなく、実際の営業現場であるモデルハウス内の店頭POPもデザイン。共働き家族の家の工夫ポイントして、適所に配置していただけるよう、それぞれのアイデアを紹介するイラストとコピーをレイアウトしました。
パンフレットとは違い、具体的な場所での説明となるため、より端的にわかりやすいメッセージに注力し、営業トークで活かされる表現の相乗効果を狙いました。

06WEBの役割をパンフレットと区別

パンフレットを導入とし、WEBはよりイメージや情報を求める
ユーザーの受け皿となることを意図。

POINT: 「働きものの家」トップページ URL: https://sala-house.co.jp/chuumon/products/hatarakimono/

パンフレットとWEB、それぞれの媒体のタッチシーンを想定し、パンフレットは主に「働きものの家」という商品企画の意図が伝わること、そしてまずは興味を持っていただくことを目的に作成しました。WEBでは、パンフレットで興味を持っていただいたユーザーが、さらにイメージや情報を求めて知らべたくなる受け皿として、より詳しい説明や、パンフレットにはない写真をできるだけ多く掲載。この一連の流れによって、より深く商品に共感いただいたコアユーザーの獲得を目指しています。
パンフレットという一つのツール制作だけでなく、営業現場となるPOPによるイメージの共有、そして、より深い共感へと導く、受け皿となるWEBへの展開。商品ブランディングとしてトータル的な視野でのクリエイティブを目指しました。